社長日記

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2010年 10月


 2010年10月23日(土)  晴れ
 「どんな時でもいい加減な碁は打たない」「囲碁にマイナスになることはしない」 という、自分が決めたルールを守っています。些細なことですが、しかしその些細なことの積み重ねが、プレッシャーのかかる場面で自分自身を支える力になっているように思います。・・・・・張栩(囲碁棋士)
 2010年10月22日(金)  くもり   
 “適所適材” どこへ行っても自分の与えられた所、そこを“適所”とせよ。そしてその“適材”となれ。・・・・・ 久保龍太郎(くぼ・りゅうたろう=日清食品元取締役マーケティング部長)
 2010年10月21日(木)  くもりのち雨   
 最近のサラリーマン経営者というのは、仕事には興味があるけれども、人に興味がないから人が育たないんです。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2010年10月20日(水)  晴れ  
 人に交わる事は有(あり)のままなる事を貴(とうと)ぶ。【人と交際する際には、あるがままの心で接することが大切である。】・・・・・吉田松陰
 2010年10月19日(火)  晴れ  
  一理を学べば、一理を行え。・・・・・二宮尊徳
 2010年10月18日(月)  晴れ  
 この秋は雨か嵐かしらねども 今日のつとめの田草取るなり。・・・・・二宮尊徳
 2010年10月17日(日)  晴れ  
 婦(ふ)たたびは 来たらぬものを今日の日は ただほがらかに活きてぞたのし。・・・・・中村天風
 2010年10月16日(土)  晴れ  
 已(や)むを得ざるに薄(せま)りて、而(しか)る後に諸(これ)を外に発する者は花なり。【やむにやまれぬぎりぎりの状態になって、初めて蕾(つぼみ)を破って外に咲き現れてくるのが花である。】・・・・・佐藤一斎
 2010年10月15日(金)  くもり
  問題が目の前に現われた時に、もうダメだと思う人や、やってられるかと思う人、いろんな捉え方をする人がいます。その時に、よし、端っこから一つひとつほどいていってみせる。自分の力で何とか問題を解決してみせると決意した時、僕は人生が始まるような気がするんです。・・・・・松久信幸(オーナーシェフ
 2010年10月14日(木)  晴れ 
 小売業とは、お客様に喜んでもらいたいという気持ちを持ち、自分で一所懸命考えて行動する人が、どれだけ育つかが勝負だと思っています。・・・・・ 大久保恒夫(成城石井社長)
  2010年10月13日(水)  晴れ
 人はなぜ働くのか。それは、期待されるからじゃないでしょうか。誰かに評価されたり誰かから必要とされるから、人は一生懸命働くのだと思います。・・・・・篠原欣子(よしこ・テンプスタッフ社長)
 2010年10月12日(火)  晴れ
 自分の外部に言い訳をさがす人たちがけっして満足することがないのに反して、自分のあやまちにまともに立ち向かい、「おれはまったくばかだった」と言う人たちは、そのあやまちの経験を消化して、強くまた快活でいるということです。・・・・・アラン『幸福論』
 2010年10月11日(月)  晴れ
 「自治三訣(けつ)」・・・・・後藤新平(東京市長他役職多数)
 人のお世話にならぬよう
 人のお世話をするよう
 そしてむくいをもとめぬよう
 2010年10月10日(日)  晴れ
 シャープの経営信条【誠意と創意】・・・・・町田勝彦(シャープ社長)
 この二意に溢れる仕事こそ、人々に心からの満足と喜びをもたらし真に社会への貢献となる。
 誠意は人の道なり、 すべての仕事にまごころを 
 和は力なり、共に信じて結束を
 礼儀は美なり、互に感謝と尊敬を
 創意は進歩なり、常に工夫と改善を
 勇気は生き甲斐の源なり、進んで取り組め困難に
 2010年10月 9日(土)  雨
 まだ足りぬ踊り踊りてあの世まで。・・・・・尾上菊五郎(六代目、踊りの名手)
 2010年10月 8日(金)  晴れ
 センス・オブ・ワンダー(驚嘆の気持ち)・・・・・風のないおだやかな十月の夜、車の音が届かない静かな場所に子供たちをつれていき、じっとして頭上にひろがっている暗い空の高みに意識を集中させて、耳を澄ましてみましょう。やがて、あなたの耳はかすかな音をとらえます。鋭いチッチッという音や、シュッシュッというすれ合うような音、鳥の低い鳴き声などです。
 それは広い空に散って飛びながら、仲間同士がはぐれてしまわないようによびかわす渡り鳥の声なのです。私は、その声を聞くたびに、さまざまな気持ちの入り混じった感動の波におそわれずにはいません。私は、彼らの長い旅路の孤独を思い、自分の意思ではどうにもならない大きな力に支配され導かれている鳥たちに、たまらないいとおしさを感じます。また、人間の知識ではいまだに説明できない方角や道すじを知る本能に対して、湧きあがる驚嘆の気持ちをおさえることができません・・・・・レイチェル・カーソン『沈黙の春』
 2010年10月 7日(木)  晴れ
 適切な時に、みんなが彼自身について言いたく思っていることを、自分の口から言うことのできる人間は、不意に一座の空気をより軽く、より呼吸しやすいものにする。彼のまわりの人々は微笑し、上機嫌になる。偉大なユーモリストは、自己自身を嘲笑(ちょうしょう)した人々です・・・・・アンドレ・モーロワ
 2010年10月 6日(水)  晴れ
 すべては、自分から始まる。あなたと他のだれかを結ぶ偉大な橋は「あなたがかける橋」であり、それはとても重要な橋なのである。・・・・・レオ・バスカリア『自分らしさを愛せますか』
 2010年10月 5日(火)  くもり
 一日一日を重ねてゆく歳月、空しく過ごしてきたとは思わないが、取り返しのつかぬ歳月というものが、近頃ほど重く心にかかるものはない。残りの時間が、はっきりしてきたからであろう。テレビをみていると、歳月を重ねてきた石や岩が打ち砕かれ、目前から消えてゆく。その空しさが、教えてくれるのは、一大事とは今日只今の事なり、という仏語である。・・・・・坂村真民(詩人)
 2010年10月 4日(月)  雨
 恩送り・・・・・恩返しなんて到底できないんだよ、恩送りするといいよ。恩返しはその人に対して返すものですが、もらったものを他の人に送り伝えていくことが恩送りなんです。・・・・・中村思風(哲学者)
 2010年10月 3日(日)  くもり
 人間が成長する過程においては学ぶということがすごく大事で、それは同時に人の教えに従うことでもあります。ところが現代人は教えを学ぶことなしに、物を考えようとする。・・・・・葛西敬之(JR東海会長)
 2010年10月 2日(土)  晴れ
 出会う人は求めている人なんです。「俺はいい先生に出会えなかったから不幸だ」と言うのは、自分が求めていないだけなのです。やっぱり求める心、学ぶ心がなければ駄目です。いい先生から学べば人となるというものではない。会えば人皆教師という心構え、美点凝視の心構えがあれば、どんな人からも学べるし、教えも生きてくるんです。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2010年10月 1日(金)  晴れ
 一人の男らしい男になろうと思えば、是非次の四通りのことを片づけねばならぬ。財利は人に欲しいだけ儲けさせ、女色は人の好きなようにさせておき、名誉は人が自慢するままに任せ、勢力は人に勝手にさせておく。人々を悩ますこの四つの患いを自分から去ってしまえば、俗に伍する人間ではない。・・・・・宋の哲学者

2010年 9月


 2010年 9月30日(木)  晴れ
 小僧時代に一番大事なことは、「見習い」です。それは字の如く、見て習うことです。それは別な言い方をすれば「おまえ、いまこの場にいていいぞ」と許され、無言の教えをいただいているのだと思っています。・・・・・上原行照(伊崎寺住職・千日回峰満行者)
 2010年 9月29日(水)  晴れ
 学校の成績というのは、教わったことを覚えて書く受動的な力です。ところが人間社会で大切なことの一つは自分が問題を見つけて、その問題をどのように解いていくかであり、そのために求められるのが能動的な力なんです。受動的な力と能動的な力。この二つが掛け合わさったとき、人間はどれだけのことができるかが決まる。・・・・・小柴昌俊(物理学者・ノーベル賞受賞)
 2010年 9月28日(火)  くもり
 親孝行は"人の道”である。建物には土台が肝腎であるように、人間には"人の道”をはずさないことが肝要だ。・・・・・樋口武男 大和ハウス工業会長「熱湯経営」
 2010年 9月27日(月)  晴れ
 人、自ら照らさんと欲すれば、必ず明鏡をもちう。主、過ちを知らんと欲すれば、必ず忠臣による。【自分がどういう人間であるか見ようと思ったら鏡を用いる。君主が自分の過失を知ろうと思えば必ず忠義な家来が必要だ】・・・・・貞観政要(じょうがんせいよう)
 2010年 9月26日(日)  晴れ
 人間五十年 化転(けてん)のうちにくらぶれば 夢まぼろしのごとくなり 一度生を得て 滅せぬもののあるべきか          敦盛
 2010年 9月25日(土)  晴れ
 なぜ若い頃が憂鬱なのか分かりました。それは先が見えないからなんです。明日どうなるか分からない。明日何が起きるか分からない。そうすると不安にならざるを得ない。/ところが、だんだん年をとってくると大抵の事は経験して、こうなればああなって、次はこういうことが起こると見当がつくでしょう。「見るべきものは見つ」とは壇ノ浦の合戦の平知盛(とももり)の言葉ですが、それに近い心境になって、憂鬱になる必要もなくなる。のどかに生きていけるのだと思います。それは年齢を重ねた効能の一つです。・・・・・新井満(シンガーソングライター)
 2010年 9月24日(金)  くもり
  だまされてよくなり   悪くなってしまっては駄目
  いじめられてよくなり  いじけてしまっては駄目
  ふまれておきあがり   倒れてしまっては駄目
  いつも心は燃えていよう 消えてしまっては駄目
  いつも瞳は澄んでいよう 濁ってしまっては駄目     坂村真民
 2010年 9月23日(木)  雨のちくもり
 私は「心は行動なり、行動は習慣を創(つく)り、習慣は品格を創り、品格は運命を決す」という言葉が好きです。・・・・・今野華都子(ノアコーポレーション社長)
 2010年 9月22日(水)  雨
 挨拶とはどういう意味かと申しますと、挨も拶も、直接の意味はぴったりとぶつかる、すれ合うということで、従って物を言うのに、相手の痛いところ、痒(かゆ)いところへぴったりと当たる、これが挨拶であります。・・・・・安岡正篤
 2010年 9月21日(火)  くもり
 環境が人を作るということに捉(とら)われてしまえば、人間は単なる物、単なる機械になってしまう。/人は環境を作るからして、そこに人間の人間たる所以(ゆえん)がある、自由がある。即ち主体性、創造性がある。だから人物が偉大であればあるほど、立派な環境を作る。人間が出来ないと環境に支配される。・・・・・安岡正篤
 2010年 9月20日(月)  くもり時々雨
 名声への野望は賢者にとって断念すべき最後のものである。【いかなる名僧といえども、最後の最後まで残るのは尊敬されたいという気持である。まして、一般の凡人は老年になると一段を欲が深くなる。特に名声と富のある者はそれを失うまいと焦る。だが、どんなに焦っても、いつかは容赦なくやってくる死によってゼロとなる。これだけ明瞭に分っているにもかかわらず、多くの人々が死の直前まで焦慮と欲望との虜になってあがくのである。】・・・・・タキトウス(古代ローマの歴史家)
 2010年 9月19日(日)  晴れ
 忘却は黒いページで、この上に記憶は輝く文字を記し、そして、読みやすくする。もし悉(ことごと)く光明であったら、何にも読めはしない。・・・・・カーライル
 2010年 9月18日(土)  晴れ
 和して同ぜず【和とは、自分をしっかりと持った上で周りの人たちと協力し合うこと。これに対して、同とは自分をもたす、ただ付和雷同するだけというものです。要するに、主体性があるか否かが和と同の分かれ目です。】・・・・・論語(注釈 守屋洋)
 2010年 9月17日(金)  雨時々くもり
 「物に接する宜しく厚(あつ)きに従うべし」は黄山谷(こうさんこく・北宋の詩人)の詩の句で、人間は心をいつも温かくしておかなければいけない、ということを言っている。・・・・・幸田露伴『努力論』を読む
 2010年 9月16日(木)  雨のちくもり
 たぶん人間って、昨日と今日と同じ仕事の仕方をするんだと思うんです。いままでうまくいっていたからと考えていつの間にかパターンをつくる。そのうちに何も考えなくなってしまうんです。・・・・・岸良裕司(ゴールドラット・コンサルティング ディレクター 日本代表)
 2010年 9月15日(水)  晴れ
 仕事でもらったスランプは仕事でしか返すもんがないです。それでもまた次にスランプがやってきますけど、そうやってくり返していくうち、段々間隙が少なくなって、すーっと仕事が出来るようになります。・・・・・松本明慶(運慶や快慶の流れを汲む「慶派」の大佛師)
 2010年 9月14日(火)  晴れ
 私は喜んでリスクを取るようにしている。リスクのないところには利益も成長もないから。・・・・・似鳥昭雄(ニトリ社長)
 2010年 9月13日(月)  雨のちくもり
 ひとつの価値観しか持てない硬直した人間にならないため、A面に仕事、B面に趣味でも社会奉仕でも持って生きてほしい。・・・・・福原義春(資生堂名誉会長)
 2010年 9月12日(日)  雨のちくもり
 部下に百のノルマを与えるならば、長たる自分には百二十を。・・・・・・樋口武男 大和ハウス工業会長「熱湯経営」
 2010年 9月11日(土)  晴れ
 今の私には、何も喜びがないように見える日々が、どこかにつながっていくことがわかるから、今日という日を大切に生きていける気がするんです。疲れたり傷ついたりしたら、「丁寧に生きれば、きっとどこかにつながる。心を込めた仕事をすればきっと結果が出る」と呪文のように心でつぶやくんです。
 何もないように見える一日もどこかに続く大切な一日なのです。・・・・・・佐々木志穂美(エッセイスト)
 2010年 9月10日(金)  晴れ
 プロフェッショナルとは、人に信頼をしてもらえる物を作る人を言う。・・・・・山口千尋(靴職人)
 2010年 9月 9日(木)  くもりのち晴れ
 憎しみというのは自分自身への批判だと私は考えます。誰かを憎むということは自分自身を批判していることになり、その人自身を停滞させてしまいます。・・・・・イハレアカラ・ヒューレン(心理学博士)
 2010年 9月 8日(水)  雨(台風接近)
 問題が起きると人間は暗くなりがちですが、そこで暗くなってしまったら沈むだけ。・・・・・澤田秀雄(エイチ・アイ・エス会長)
 2010年 9月 7日(火)  晴れ
 車の運転でもそうですが、ノロノロ運転していたら眠くなってぶつかりますけど、時速150キロで走っていれば居眠り運転なんかしないでしょう。これは大企業でも、25人ほどの私の事務所でも同じで、リーダーは目標を明確にして、それに向けて可能な限り全力疾走していれば、緊張感があるからそんなに失敗しないと思うんです。やっぱり居眠りができるような中途半端な走り方では駄目です。時速60キロ程度では油断が生まれます。120キロとか150キロとかの、どう見てもスピードオーバーであるという速度で走るべきです。ぶつかったら終わる、と周りは忠告するかもしれませんが、突出するから必死な姿が見えます。よい仕事をするぞ、責任ある仕事をするぞ、と決心して本気で前を行くリーダーにこそ人はついていくものです。特に若い人には、本気で仕事をするとはどういうことかを体感するためにも、全力疾走するリーダーになれと僕は言いたいですね。・・・・・安藤忠雄(建築家)
 2010年 9月 6日(月)  晴れ
 10年本当に馬鹿になってやればいいと思うんです。怒られようが、何されようが、言われることは『はいっ!』と全部聞いてね。お菓子の神様に魂を捧げるくらいの思いで、トイレ掃除から何からとことんやればいいんですよ。そうすれば見えてくるんです。・・・・・辻口博啓(パティシエ・石川七尾出身)
 2010年 9月 5日(日)  晴れ
 かくすればかうなるものとしりながら、やむにやまれぬやまとだましい。【このようなことをすれば、このようになるということは知ってはいた。しかし、それでもやらねばならなかったのは私の大和魂ゆえである。】・・・・・吉田松陰
 2010年 9月 4日(土)  晴れ
 己(おの)れを喪(うしな)えばここに人を喪う。人を喪えばここに物を喪う。【自分の自信がなくなると、周りの人々の信用を失うことになる。人の信用を失ってしまうと、何もかもなくなってしまうことになる。】・・・・・佐藤一斎
 2010年 9月 3日(金)  くもり
 私は、私が出会ってきたすべてのものの一部である・・・・・テニスン
 2010年 9月 2日(木)  晴れ
 (指導者たるものは、いつも)必要にせまられてやむを得ずとる行動でも、自分の意志で行なっているふりをしなければならない。・・・・・マキャベリ
 2010年 9月 1日(水)  晴れ
 人心はたとえば、田畑に生ずる莠草(はぐさ)の如し。勤めて耘(くさぎ)り去るべし。然(しか)せざれば、作物を害するが如く、道心を荒らす物なり。勤めて私心の草を耘り、米麦を培養するが如く、工夫を用い、仁義礼智の徳性を養い育つ可し。・・・・・二宮尊徳

2010年 8月


 2010年 8月31日(火)  晴れ
 日々(にちにち)に積る心のちりあくた 洗いながして我を助けよ。・・・・・二宮尊徳
 2010年 8月30日(月)  晴れ
 何もしなければどんな会社でもエントロピーの法則に従って駄目になるんです。駄目になるかどうかは、そこで何を考え、実践するかの違いだけなんです。・・・・・・上田惇生(ドラッカーの翻訳)
 2010年 8月29日(日)  晴れ
 余暇は休息ではない。休息は睡眠と同じように、取るべきものだ。本当の余暇とは好きなことをする自由であって、何もしないことではない。・・・・・バーナード・ショー(イギリスの劇作家)
 2010年 8月28日(土)  晴れ
 人間は進歩しようと思えば、統一がなければならない。教育とは何ぞやと言えば、つまるところは先輩・後輩と長者・少者の連続・連結の役目をなすものでなければならない。/要するに孝という字は、単に親を大事にして、親に尽くすという意味だけではなくて、親子・老少、先輩・後輩の連続・統一を表わす文字である。そういうことを知って孝経や論語を読むと、限りない教訓がその中に含まれていることがよくわかる。・・・・・安岡正篤
 2010年 8月27日(金)  晴れ
 部分的に悲観し、全体に楽観せよ。・・・・・三宅雪嶺(ジャーナリスト)
 2010年 8月26日(木)  晴れ
 人の身は、気を以(もって)生の源、命の主とす。故(ゆえに)養生をよくする人は、常に元気を惜しみてへらさず、静にしては元気をたもち、動いては元気をめぐらす。たもつとめぐらすと、二の者そなはらざれば、気を養ひがたし、動静其(その)時を失はず、是気を養うの道なり【気・元気こそ「人身の根本」「生の源」「命の主」であるから、養生はこの気をたもち、元気をめぐらすことになる。この二つが備わっていないと気を養うことは難しい。時に応じて動と静を実行することが気を養う道である】・・・・・貝原益軒(えきけん)『養生訓』
 2010年 8月25日(水)  晴れ
 すべてのものには中心がある。その中心からはずれたとき、人間は、家庭は、個人は、集団は、企業は、国家は、人類は、みんな苦しむ。課されていることを中心にするのだ。・・・・・常岡一郎
 2010年 8月24日(火)  晴れ
 謙遜という徳は、相手に対する自分の分際というものを考えて、相手と自分との真価の相違にしたがってわが身を省み、差し出たところのないようにと、わが身を処する事を言う。また、必要以上にヘコヘコするのは、真の謙遜ではなくて卑屈であります。卑屈とは結局、自分が確立していないところから起こる現象です。・・・・・森信三『修身教授録』
 2010年 8月23日(月)  晴れ
 社長業は365日無休のスーパー・・・・・金川千尋(信越化学社長) 
 2010年 8月22日(日)  晴れ
 まことの人は、くだくだしく物を考え、迷う前に、先ず、動き出すものじゃという。大事の一瞬。電光のごとく頭にひらめいたままを、たちまちに、わが行動へ移すことこそ、まことの男子じゃ。こうしたらうまくゆこうとか、ああしたら利を得ようとか、くよくよと思い迷うは武士のなすところではない。・・・・・池波正太郎『堀部安兵衛』
 2010年 8月21日(土)  晴れ
 安岡正篤『六中観』
 死中活有り ときには死んだつもりになってがんばりたい。/苦中楽有り 苦労のないところに楽しみはない。/忙中閑有り 忙しい人のほうがたくさん本を読むし、人生を楽しんでいる。/壺中天有り 現実の世俗的生活の中に自らが創っている別天地/意中人有り 私淑できる人物を、あるいは、理想的人物像を心の中にもっている。/腹中書有り 断片的な知識ではなく、しっかりした哲学を腹の底に納めている。
 2010年 8月20日(金)  晴れ
 人間というものは、現在自分の当面している仕事をまず片付けて、しかるのち、余力があったら、自分の根底を養うような修養をすべきです。・・・・・森信三『修身教授録』
 2010年 8月19日(木)  晴れ
 哲学の道、あるいは教養の道というものは、結局人間らしいものと人間らしからぬものとを弁別するような、一種の直感を養うことだと思います。つまり、「こういうことをしては人間らしくない、だからやらない」と瞬時に判断する勘であると。・・・・・中川秀恭(哲学者・神学者)
 2010年 8月18日(水)  晴れ
 経営理念というものは作るものではない。自分の心の内側を見て、自分が本当にどうしたいのか、毎日毎年自分に質問をして、その質問に対して出した答えが経営理念になるのだ。・・・・・ジェリー・ポラス教授
 2010年 8月17日(火)  晴れ
 感心とは、心に深く感じ入ることであり、感服とは、なるほどと深く感心することであり、感動とは、強く心に感ずることである。どちらもおなじようなものだと思う人があるかも知れないが、文学作品や芸術作品は、感心するとか、感服するとかでは、まだ十分とはいえない。感動をあたえるところまで行って初めて優れた作品と言えよう。感動とは感じて動かされることであり、動の方にウエートがある。・・・・・坂村真民(詩人)
 2010年 8月16日(月)  晴れ
 信、上下(しょうか)に孚(ふ)すれば、天下甚(はなは)だ処(しょ)し難(がた)き事無し。【上の者にも下の者にも誠を尽くして厚く信頼されるならば、この世の中で難しいことはない。】・・・・・佐藤一斎
 2010年 8月15日(日)  くもり
 たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのだ。・・・・・エーリッヒ・フロム(精神分析学者)
 2010年 8月14日(土)  くもりのち雨
 この世には「出会い」があります。いい出会いと悪い出会いがあって、人間は悪い出会いにはなかなか感謝できませんので、できればすべての出会いに感謝できるようになりたいと思います。そのためには、真剣に自分が変わりたいと願い、悩み苦しまなければいけません。・・・・・塩沼亮潤(慈眼寺住職)
 2010年 8月13日(金)  くもり
 多くの人が抱える問題点は、家にいるときは仕事のことを考え、仕事中は家のことを考えているということである。・・・・・ジグ・ジグラー
 2010年 8月12日(木)  くもりのち雨
 我々が常に言っているのは、現状に満足しないということでしょう。現場を見て、「大変だな」と評論家みたいに言っていると、だんだん企業は衰退していきます。大変なんだから経営陣もみんなで現場に行って、知恵を出して改善しています。・・・・・渡辺捷昭(かつあ=トヨタ自動車元社長)
 2010年 8月11日(水)  晴れ
 いまの日本には、怖いものがなくなってしまったところに問題の根があるんです。何も恐れるものがなくなってしまったというのは、怖いです。そして日本人は、そのことにほとんど危機感を抱いていない。・・・・・石原慎太郎(東京都知事)
 2010年 8月10日(火)  晴れのち雨
 急を要することは、ただ単に重要なことよりも優先される。そのため、重要なことはそれが急を要する事態になったときにはじめて手が打たれることになる。だがそれでは時すでに遅しという場合が多いのだ。・・・・・ルイ・J・ハレ
 2010年 8月 9日(月)  晴れ
 愛とうものはいつも旬の果物であり、誰の手からも届くところにある。誰でもそれを集めることができ、数に限りがない。・・・・・マザー・テレサ
 2010年 8月 8日(日)  晴れ
 会話術は二つの特質から成り立っている。まず自分から話し始めること、そして相手の身になることである。つまり、相手に伝える習慣と耳を傾ける習慣を同時に持っていなければならない。この二つを備えることは稀だが、ぜひとも身につけたい。・・・・・ベンジャミン・ディズレーリ(イギリス元首相)
 2010年 8月 7日(土)  晴れ
 創業は難し、守るは易しと。守るの易きは論なしといへども、満ちたる身代を、平穏に維持するも又難き業なり。たとえば器に水の満ちて、之を平(たいら)に持て居れと、命ずるがごとし。・・・・・二宮尊徳
 2010年 8月 6日(金)  晴れ
 船のパーツにはそれ自体の重みで沈むものがある・・・・・エンジンやプロペラなどのように。だが船の各パーツが集まって組み立てられると、その船は浮く。わたしの人生のさまざまな出来事もまたしかり。悲しい出来事もあれば、楽しい出来事もあった。しかし、それらが堅固に結び合っていれば、浮かぶ船となり、どこへでも航海できるのだ。・・・・・ラルフ・W・ソックマン(神学者)
 2010年 8月 5日(木)  晴れ
 不平や不満が、口から万が一出たら、それを、従来のごとく、身勝手、身びいきで共鳴的に考えないで、直ちに、それをはずかしいことだと、強く反省するという習慣を作ることである。・・・・・中村天風
 2010年 8月 4日(水)  晴れ
 失敗をしていない若い人っていうのは、あまり信用できない。なにもしてないことを証明するようなものだから。・・・・・大橋洋治(全日本空輸会長)
 2010年 8月 3日(火)  晴れ
 小人の国ならガリバーは巨人だが、故郷に帰れば普通の人間だ。「常に謙虚な姿勢を失わないように」との自戒を社名にこめた。・・・・・・羽鳥兼市(ガリバーインターナショナル会長)
 2010年 8月 2日(月)  晴れ
 職人というのは、一つの仕事を自分でちゃんと完結させられる人。職人でない人は、完結させられない。だから誰かに頼ったり、誰かに売ってもらったりするしか方法がないんですね。従って仕事をする人は須らく職人であるべき、というのが僕の考え方なんです。・・・・・秋元久雄(大卒を自社で大工に育てる平成建設社長)
 2010年 8月 1日(日)  晴れ
 吉田松陰が「この日本を何とかしたい」という憧れを持つ。すると高杉晋作がその憧れに憧れる。いまで言えば、子供がイチローに憧れて野球を始めたくなるように、「憧れに憧れる」ことが教育の原理だと思います。・・・・・齋藤孝(多数のベストセラーを執筆)

2010年 7月


 2010年 7月31日(土)  晴れ
 生死(いきしに)はうてばひびくの音ならん うたねばおとのありや無しやは。・・・・・二宮尊徳
 2010年 7月30日(金)  雨のち晴れ
 ただ漫然と働くのではなく、毎日のルーティンワークでも、こうしたらもっとうまくいくのではないか、という意識を持ち続けるのはロイヤリティーの高い人です。ロイヤリティーの高い人が懸命に働いて、業務を工夫、改善していく会社の組織がベストです。・・・・・鈴木茂晴(大和証券グループ本社社長)
 2010年 7月29日(木)  晴れのち雨
 強い言葉からは強い結果が、明るい言葉からは明るい結果が導き出される。やはり「言葉は意識を変え、意識は行動を変え、行動は結果を変える」のです。・・・・・国分秀男(元古川商業高等学校女子バレーボール部監督)
 2010年 7月28日(水)  晴れ
 放し方、ささげ方の鮮やかな人になる。サラサラと流れる滞(とどこお)りのない明るい心、これがよき運命を築いていく道である。・・・・・常岡一郎(中心社創設)
 2010年 7月27日(火)  晴れ
 やった人にだけノウハウがつき、スキルがつく。ノウハウがない、スキルがないから勝負に出るのをやめるなんて、たいへんな勘違いだ。・・・・・増田宗昭(カルチェア・コンビニエンス・クラブ設立者)
 2010年 7月26日(月)  晴れ
 組織はリーダーの人格以上に大きくはならない。よって、リーダーは人間力を高めなければならない。・・・・・安部修仁(吉野家ホールディング社長)
 2010年 7月25日(日)  晴れ
 私はこの年になるまで頭痛がしたこともないし、肩がこることもない。そういうことをまず思わないの。そして、人にいわない。その代わり、いい話は合う人ごとに自慢するの。・・・・・宇野千代氏(作家)
 2010年 7月24日(土)  晴れ
 田畑を開かんには先づ鎌を磨け、然らば草は容易に刈られん。・・・・・二宮尊徳
 2010年 7月23日(金)  晴れ
 師匠に、「自分で努力して真打ちになったんだから、俺に礼なんか言わなくていい。俺にしてもらったことで、ありがたいと思ったことがあったら、それを今度はおまえが後輩たちにしてやればいい」と。・・・・・一龍斎 貞水(講談師・人間国宝)
 2010年 7月22日(木)  晴れ
 学んで成らざるの理なし。成らざるとは自ら為さざるなり。・・・・・山岡鉄舟(明治維新の立役者の一人)
 2010年 7月21日(水)  晴れ
 パートであっても社員であっても仕事をしている時間は自分の人生の一部です。特に私たちの仕事なんて、往復で七時間、休憩あわせたら八時間以上拘束されていて、普通に会社勤めしている人となんら変わらないですよね。その時間の中で仕事を楽しんでいないというのは、自分の人生をムダにしていると思うんです。・・・・・齋藤泉(日本レストランエンタプライズアドバイザー)
 2010年 7月20日(火)  晴れ
 事を慮(おもんばか)るは周詳(しゅうしょう)ならんことを欲し、事を処するは易簡(いかん)ならんことを欲す。【物事を考えるときは周到で綿密であることが大切だが、熟慮した上でいざ物事を行うときは手早く簡単に片づけてしまうことが大切である。】・・・・・佐藤一斎
 2010年 7月19日(月)  晴れ
 人は小事にても是非善悪必ず信(しん)をば失わぬという片意地者に非(あら)ざれば、何事も苟且(こうしょ)のみにして、執持(しつじ)する所はなきものなり。【人間はどんな小さなことでも正しいか正しくないか、よいか悪いかという点において信念を失わないという頑固な者でなければ、何をさせてもちょっとしたことしかできず、しっかりとしたことを行うことはできない。】・・・・・吉田松陰
 2010年 7月18日(日)  晴れ
 目の前のことに一所懸命取り組むということが、私が最初に気づいた人生好転の法則です。・・・・・浅見帆帆子(作家・エッセイスト)
 2010年 7月17日(土)  晴れ
 徳ある人を見たら、その人に並ぶことを目指せ。徳なき人を見たら、わが身を振り返り自省せよ・・・・・論語
 2010年 7月16日(金)  晴れのち雨
 私はいつも、「作業員じゃ駄目だよ」と話しています。人から何か言われて動くのではなく、お客様に喜んでもらうためには何をしたらいいかを考えて、しっかり実行していく。でも普通の店だと、上から何かやるべき指示がきて、作業としてそれをしなければならなくなる。その結果、店の人が始終、仏頂面をして働いているから、お客様も楽しくないのだと私は思うんです。・・・・・大久保恒夫(成城石井社長)
 2010年 7月15日(木)  雨
 経営は、そこにどれだけの時間を投入したかによって決まるものです。しかし私は、JCを卒業した後も多数の公職に携わり、経営との両立を図ってきました。私にそれができたのは、自分なりの時間の哲学を持っているからです。1日に使える時間は、睡眠や食事など生活に必要な時間を差し引くと、14時間あります。1週間で百時間とすれば、1年では5,000時間ほどになります。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2010年 7月14日(水)  雨
 凡(およ)そ事を作(な)すには、須(すべか)らく天に事(つか)うるの心有るを要すべし。人に示すの念有るを要せず。【すべて事業を行うには、必ず天の意志に従う心を持つべきである。他人に誇示する気持ちがあってはいけない。】・・・・・佐藤一斎
 2010年 7月13日(火)  雨
 私が事業家に言いたいのは、ここだ。自分の欲望のみでもって、しようとしたことは、そうめったに成功するものではない。事業に成功するのは、自分が欲望から離れて、何かを考えたとき、また、その考えたことを実行したときに成功するのだ。同じ事業家でも、欲の固まりでやる者と、「この仕事で、世の中の人のために、本当に役立つものを提供しよう」という気持ちでやるのとでは、その結果が全然違うのである。・・・・・中村天風
 2010年 7月12日(月)  雨
 書物を読みあさって知識を増やしても社会は動かない。物事の本質は常に現場にあるということを、自ら現場に出て確かめなさい。・・・・・松下幸之助
 2010年 7月11日(日)  くもり時々雨
 ノーブレス・オブリージ(豊かなる人は貧しき人に、強き人は弱き人に聖なる義務がある)・・・・・中條高徳(アサヒビール名誉顧問)
 2010年 7月10日(土)  くもり
 あなたが緊張していると、相手の方もあなたの顔を見て怖がります。あなたが優しく微笑むと、相手の方の心も和みます。・・・・・マザー・テレサ
 2010年 7月 9日(金)  晴れ
 人間関係の極意は、他人の自尊心を傷つけない心配りに尽きるであろう。・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2010年 7月 8日(木)  晴れ
 苦しみは比べるところにある。人と自分、過去の自分と今の自分。一切比べてはなりません。・・・・・小沢道雄老師
 2010年 7月 7日(水)  晴れ
 人は『受けとめられた』と思った瞬間から、ほんとうの強さを発揮することができます・・・・・佐藤初女
 2010年 7月 6日(火)  くもり時々雨
 仕事を道楽にせよ【道楽(どうぎょう)とは、仏道修行によって得られる悟りの楽しさを指す。その楽しみという意味がこころ転じて現在に使われている。】・・・・・鹿島守之助(元鹿島社長)
 2010年 7月 5日(月)  くもり
 自未得度先度他(じみとくどせんどた)【まだ自分が渡らない先に、他人を渡しなさい】・・・・・道元
 2010年 7月 4日(日)  雨
 日本そのものが危うくなってきた原因は、日本人から緊張感がなくなってきたからです。緊張感がなくなったのは、アメリカの保護国になったからです。・・・・・石原慎太郎(東京都知事)
 2010年 7月 3日(土)  くもり時々小雨
 支店長には「仕事の多くはセールスの人間がやってくれるので、支店長がやることは限られている。店の雰囲気づくり。それだけを考えろ。だから嫌な人間だけにはなるな」と話しています。・・・・・鈴木茂晴(大和証券グループ本社社長)
 2010年 7月 2日(金)  くもり時々小雨
 なぜ素直が一番いいかといえば、教える側も、教わる側も、お互いに疲れないからです。・・・・・小川三夫(「最後の宮大工」西岡常一棟梁唯一の弟子)
 2010年 7月 1日(木)  晴れのち小雨
 いまの社会は過保護すぎます。世の中には優しい人が多いので、「私、困っています。助けてください」と言ってきた人を助けないと罪悪感を抱くと思うんです。だけど、仮にそこで「大丈夫だよ、できることは何でもするよ」と言って助けたとしたら、たぶんその人はずーっと私が励まし続けて、エネルギーをあげないと動かない人間になってしまいます。
 「私は自分の足で立ち上がるから、ご飯の食べ方を教えてください」という人は大いに応援すべきだと思うけれど、「私、つらいんだから食べさせてよ」という人は、過保護にしすぎちゃいけないと思います。・・・・・和田裕美(ペリエ代表取締役)

2010年 6月


 2010年 6月30日(水)  くもり
 商人のできることは、自ら指を立てて「この指とまれ」と呼びかけることだけ。その指に止まるかどうかは顧客が決めることだ。・・・・・松井道夫(松井証券社長)
 2010年 6月29日(火)  雨
 教えてもらったことというのは忘れるんですよね。自分が盗んだものは忘れない。会社なんかでも同じだろうと思うんだけど、ポッと教えてやったら忘れちゃいます。自分が苦労して苦労して、これを必ず自分のものにしようと思ってやっと盗んだものは決して忘れない。・・・・・小野二郎(すきやばし次郎主人)
 2010年 6月28日(月)  くもり時々雨
 男というものは、それぞれの身分と暮らしに応じ、物を食べ、眠り、かぐわしくもやわらかな女体を抱き・・・・こうしたことが、とどこおりなく享受(きょうじゅ)できうれば、それでよい。いかにあがいてみても人は・・・・・つまるところ男の一生は、それ以上のものでない。人にとって、まこと大切なるは天下の大事ではのうて、我が家の小事なのじゃ。・・・・・池波正太郎『さむらい劇場』
 2010年 6月27日(日)  くもり時々雨
 「行って余力あらば以って文を学ぶ」(論語)つまり学問が人生の第一義ではなくて、生きることが第一義である。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2010年 6月26日(土)  晴れ
 芸術品の場合、飽きがこないということが良否の基準となる。つまり飽きがこないとは、作品に人為の計らいがないせいで、それだけ天に通じる趣きがあるといえよう。同時にこれは、ひとり芸術品だけでなく、人間一般にも通じることでしょう。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2010年 6月25日(金)  くもり
 一人で考えることと、考えた中身を相手に伝えるということは違います。どんなに素晴らしいことを考えていても、誰かに伝えない限り、それは幻想にすぎません。・・・・・五木寛之(作家)
 2010年 6月24日(木)  晴れ
 成功する人は成功するような考え方をしているだけであり、失敗する人も成功したいと思いながら、実際には失敗するようなことしか考えていない。・・・・・松下幸之助
 2010年 6月23日(水)  雨のち晴れ
 神はお前に一つの顔を与え給うた。ところが、お前は自分で別の顔に作り直した。・・・・・シェークスピア
 2010年 6月22日(火)  くもり
 嫉妬とは、自信のない人間、自分のうちに安心感をもたぬ人間の陥る精神のくせである。・・・・・亀井勝一郎
 2010年 6月21日(月)  くもり
 座右の銘「正視?道(せいしこうどう)」(原点に立脚して、心眼を開いて冷静に見つめる。そして懸命に考えていくと新しい道をクリエートできるという意味) 「正」と言う字は、そのつくりから分かりますように一(スタートライン、原点)に止まれという意味です。原点に立ち止まって考えると、必ず正解が出てくる。 「視」心眼を開いて冷静に見つめること。 「?」働くという意味。働くとは普通、人が働くと書くが、これからの時代、ただ力を出して働いていたらいいかというとそうではない。大切なのは考えて働くこと。・・・・・笹崎龍雄(埼玉種畜牧場会長)
 2010年 6月20日(日)  くもり
 商売で見栄を張るな・・・・・藤沢武夫(本田宗一郎の女房役・ホンダを飛躍させた功労者)
 2010年 6月19日(土)  くもり
 知を好みて学を好まざれば、その弊(へい)は蕩【知識だけを身につけたというのでは、単なる物知りにすぎない。そんなものは人生を問題にしている間はかっこいいが、人生が問題になった時には全く役に立たない。この知識も一歩進むと、事に当たって、「この問題はこう処置しよう」とか「かくあらねばならぬ」と原理原則をもつようになる、それが見識である。ところが、見識だけでは未だしである。一つの事をやろうとすると、どうしても反対がでる。いや、見識が高ければ高いほど、低俗な輩が反対する。それらの反対、妨害を断固として排除し、実行するのが胆識である。せっかく、知識や見識をもっていても胆識がないと優柔不断になってしまう。】・・・・・孔子『論語』・伊藤肇注
 2010年 6月18日(金)  雨
 武士の悲しみとは、合戦のつど、妻子と死別を覚悟しなければならぬことではなくて、常に旗幟(きし)をあきらかにせねばならぬというところにある。旗幟をあきらかにするというのに、得体のしれぬ未来に向かって、自己と主家の運命を賭博に投ずることなのである。・・・・・司馬遼太郎『播磨灘物語』
 2010年 6月17日(木)  晴れ
 経済とはもちろん経世済民(世を治め、人を救う)の意味であるが、最高の金の使い方は人を養うことである。人材養成のために巧みに時と金とを使うことが、経済の極意である。・・・・・杉浦重剛【天皇の師傅(しふ)】
 2010年 6月16日(水)  雨のち晴れ
 実際、老人になって、わがまま一つ言えぬようになったら、もうおしまいだ。老人になっても、わがままが言え、わがままが通る間こそ花であって、それが出来なくなったら、一刻も早く出しゃばりをやめるべきだし、その地位もさっさとひきさがるがよろしい。つまり、わがままこそが老人としての有用無用をたしかめるバロメーターみたいなもので、わがままをどうしても引っ込めねばならなくなったら、いさぎよく自分自身もひっこめねばならぬ。万一、ここで下手にまごつくと、せっかくの偉物と見られていた人物でも、「老いては驚馬(どば)に劣る」などと悪口を言われることになる。・・・・・石坂泰三(元経団連会長)
 2010年 6月15日(火)  曇りのち雨
 美しい行為は美しい言葉から生まれる・・・・・ゲーテ
 2010年 6月14日(月)  曇り
 孤独はすべてのすぐれた人物に課せられた運命である。・・・・・シューペンハウエル(ドイツの哲学者)
 2010年 6月13日(日)  曇り
諸戸清六(明治初期の森林王)遺言
 1.時間は金、忘れてはならぬ。
 2.顔をよくするより金を儲けよ、金儲かり家富まば自然と顔もよくなる。
 3.一銭の金も骨折って儲けよ、楽して儲けた金は落し易し。
 4.無益の道具類を買うな、買えば他人に見せたくなり、自然と自分の職業を怠り、時間を費す可(べ)し。慎まざる可からず。
 5.広く人に会して多く知恵を得よ。
 6.馬鹿になれば悧巧(りこう)、悧巧になれば又馬鹿、馬鹿になって物事を尋ね、馬鹿になって商売せよ。
 7.出きるだけ人の下風(かふう)に立ちて、頭を下げる者は必ず勝を占(し)む。
 8.商取引をなすには先方の掛引を見分けるが肝腎なり、之が出来ぬものは商売をするな。
 9.身代を大きくしたいならば、丁稚下女のする事までに気をつけて指図せよ、小さい事に目を付けぬ者は到底大事は出来ぬ。
 2010年 6月12日(土)  晴れ
 人のことはよく見えても、自分のこととなると途端に分からなくなるのが人間です。ですから自分の長所、短所を知ることが重要です。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2010年 6月11日(金)  晴れ
 『縁尋(えんじん)の機妙(きみょう)』平生勉強しておらなければ何も目につきませんが、何か真剣になって勉強しておる時には、何千冊ならんでおっても、それに関連のある書物は必ずぱっと目に映る。だからそれが目にはいらないというのは、自分が怠けているか、真剣に勉強しておらない証拠である。・・・・・王陽明(陽明学の祖)
 2010年 6月10日(木)  晴れ
 自分は自分の主人公 世界でただひとりの自分を創っていく責任者。・・・・・東井義雄(教育者)
 2010年 6月 9日(水)  晴れ
 前を向いていきぬくにはどうするのか。それは「覚悟」という言葉につきます。「ああすればこうなる」が分からない、先が読めない、だから怖いというのはおかしな話です。先は読めないから面白い、読めたら面白くなんかありません。・・・・・養老孟司(東京大学名誉教授)
 2010年 6月 8日(火)  晴れ
 辛抱とは辛いことを抱えると書きます。辛いことを抱えていると、辛抱ならぬ心棒ができるのです。・・・・・上甲晃「志ネットワーク代表」
 2010年 6月 7日(月)  晴れ
 ますます生産が大きくなったところで、人間が要らないものを次第に多く消費するなら、いったいそれが何の役に立とう・・・・・アレクシス・カレル(ノーベル医学賞)
 2010年 6月 6日(日)  晴れ
 「徳は事業の基なり。いまだ基固まらずして、棟字の堅久なる者有らず」(その人の徳は、事業を興し発展させる基礎である。それはたとえば、まだその基礎が固まらないのに、その家屋が堅固で長持ちすることはないようなものである)・・・・・菜根譚(さいこんたん)
 2010年 6月 5日(土)  晴れ
 人間は偉くならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうだ。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば“さよなら”で消えていく。このような人を偉い人と自分はいいたい。・・・・・鈴木大拙(仏教学者)
 2010年 6月 4日(金)  晴れ
 失敗は問題ではない。失敗があっても誰も責任を取らない方が問題だ。・・・・・柳井正(ファーストリテイリング社長)
 2010年 6月 3日(木)  晴れ
 治世の第一年にそんなによいと思われる君主は、第二年には馬鹿にされる君主である。王たる者が人民に感じさせる愛は男性的な愛でなければならず、そこには畏敬の念がまじっていなければならない。ある王がよい王だといわれる時は、その王の治世は失敗なのである。・・・・・オブリ「ナポレオン言行録」
 2010年 6月 2日(水)  晴れ
 士は以て弘毅(こうき)ならざるべからず、任重くして道遠し、仁以て己(おの)が任と為す、亦(また)重からずや、死して後已(や)む、亦遠からずや【士は度量が広く意志が強固でなければならない。それは任務が重く、道は遠いからである。仁を実践していくのを自分の任務とする、なんと重いではないか。全力を尽くして死ぬまで事に当たる、なんと遠いではないか】・・・・・論語(注釈 宇野精一)
 2010年 6月 1日(火)  晴れ
 人から何か言われて動くのではなく、お客様に喜んでもらうために何をしたらいいかを考えて、しっかり実行していく。……普通の店だと、上から何かやるべき指示がきて、作業としてそれをしなければならなくなる。その結果、店の人が始終、仏頂面をして働いているから、お客様も楽しくないのだと私は思うんです。・・・・・大久保恒夫(成城石井社長)

2010年 5月


 2010年 5月31日(月)  晴れ
 既成概念を捨て、少し立ち止まって本質は何かを考える。人間は、考える時と考えない時とであれば、考えた時のほうが絶対にいい仕事をすると思うんです。で、一番考える時はいつかと言えば、うまくいっていない時なんですよ。松下幸之助さんが「好況よし不況さらによし」、稲盛さんが「不況こそ最大のチャンスだ」と言われるのは、そういう意味なのだと思います。・・・・・岸良裕司(ゴールドラット・コンサルティング ディレクター 日本代表)
 2010年 5月30日(日)  くもり
 人と人との関係は、あくまでも相対(あいたい)の世界である。・・・・・池波正太郎『さむらい劇場』
 2010年 5月29日(土)  晴れ
 退屈なビジョンはいけない。たとえば、船を建造するというのは、木材を用意し人に作業を割り当てることではなく、大海原を目指すという目的を与えることだ。・・・・・カルロス・ゴーン(日産自動車社長)
 2010年 5月28日(金)  くもり
 設(たと)ひ発病して死すべくとも、なほただ是れを修すべし。病ひ無ふして修せず、此の身をいたはり用ひてなんの用ぞ【たとえ発病して死んでも、なお仏道の道を究めていけ。病気でもないのに修養もせず、自分の体をいたわって、その体を何の役に立てようというのか】・・・・・道元(曹洞宗の開祖)
 2010年 5月27日(木)  雨
人生の心構え・・・・・新島襄(同志社創立)
 一、自己の信念に立脚せねばならぬ。付和雷同、ごまかしではいけない。
 二、単に自己生活のために働くのではなく、世のなかのために尽さねばならぬ。
 三、何か仕事をしなければならない。
 2010年 5月26日(水)  くもりのち雨
 職人とは即ち「プロフェッショナル」を差すのだと、僕は思うんです。だから別に大工だけを職人と呼ぶのではなく、営業マンだって誰だって、すべての人が職人なんです、本来は。職人じゃない人は単なる「部品」ですよ。・・・・・秋元久雄(平成建設社長)
 2010年 5月25日(火)  くもりのち雨
 僕が抱いてきた、会社に行きたくて行きたくてしょうがない。家で家族が待っていようが関係ない、まだ会社にいたいと思えるような環境をどうすればつくれるのか。そのためには、夢と情熱を持って常に挑戦しているリアルな現実がその場にないといけません。・・・・・岩倉信弥(本田技研工業元常務)
 2010年 5月24日(月)  雨
 我々の仲間は上も下も皆、一緒なんだ。仕事に人の上下はないんです。いい作品をつくろうとする時、俺が上だから言うことを聞け、なんて意見は通りません。だからそのためには、ちゃんと人の仕事を見ていないといけません。・・・・・渡辺 生(日本映画照明協会顧問)
 2010年 5月23日(日)  くもりのち雨
 使命とは「命を使う」と書くんです。それは真剣勝負です。・・・・・原邦夫(メリーチョコレート社長)
 2010年 5月22日(土)  晴れ
 人を喜ばすという思いが根底になければ、人間の根は育たないのではないかということです。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2010年 5月21日(金)  晴れ
 雅俗(がぞく)といふことなど、よくよく弁知(べんち)すべきことなり。雅は正なりとあり。ただしきをいふなり。人の心のまことありて、自然と慇懃に、目だたぬように、会釈しほらしくすべし。博識多才といふことも、それは自分の内証事、人中にてはその時そのむれによりて一応の興をやぶらず、人のするように我もして、和を第一と心得たるが雅なり。それにたがへば俗なり。・・・・・趙 陶斎
 2010年 5月20日(木)  小雨のちくもり
 感性をさらけだすということは、自分の思っている事をバッと相手に言うことではなくて、自分の考えも言うし、もし自分がそう言ったら、相手はどんな気持になるだろうかと考えるような、自分の相手に対する思いやりもそこで話すということです。とにかく自分の心のありったけを裏も表も全部さらけ出して自分を捨てる事です。・・・・・行徳哲男
 2010年 5月19日(水)  雨
 すぐれた人間というのは、金儲けが出来る人とか、そういう意味ではありません。やはり魂のきれいな人です。・・・・・司馬遼太郎
 2010年 5月18日(火)  晴れ
 自分の心は間違いなく自分のものであり、自分の感情は自分でコントロールできると絶えず心の中で繰り返す必要がある。自分には選ぶ事が出来る。今を享受するのは自分自身であり、自主的に生きようという決意さえあればそれは可能なのだ。・・・・・ダイヤー
 2010年 5月17日(月)  晴れ
 事業は尽きることのない永遠のものである。そのためには、日に新たに絶えず己を更新してゆかねばならない。・・・・・井村荒喜(元不二越社長)
 2010年 5月16日(日)  晴れ
 人間の可能性は、学習と努力とその継続がなければ、何一つ実現しないのです・・・・・堀内政三(巣鴨学園理事長・学校長)
 2010年 5月15日(土)  晴れ
 経営者の資格 第一.使命感(自己実現=生きがい) 第二.無私 第三.「詩心(うたごころ)」ロマン 第四.現実処理能力・・・・・伊藤肇
 2010年 5月14日(金)  くもり 
 ハインリッヒの法則・・・・・1対29対300の法則のこと。災害の発生確率を分析してまとめたもの。1件の重大な災害の影には、29件のかすり傷のような軽災害があり、その陰には、怪我はないけれどヒヤリとする300の体験があるという論点。
 2010年 5月13日(木)  くもり時々雨
 あたしゃ、おまえたちの出世や稼ぎのために、英語を教えてるんじゃねぇんです。覚えた学問で、人様の役に立ってほしいから教えてんです。・・・・・江守節子(山手学院創設)
 2010年 5月12日(水)  雨時々くもり
 人を育てる心持ちは、菊好きの人が菊を作るようにではなく、百姓が野菜を作るようにでなければなりません。菊づくりの好きな人は、花の姿が見事に整っている菊を育てて咲かせたく、自分の好みに合わない花は一本も残しません。百姓が野菜をつくる時は、その一本一株も大切にし、形が整っていなくても、それぞれを大事に育てて、すべて食用に供することができるようにするものです。・・・・・細井平洲(江戸中期の儒学者)
 2010年 5月11日(火)  曇りのち雨
 久しぶりにまとまった雨が・・・・・

 笑う者の運命は光のごとく輝き、しかめ面する者の運命は闇の底に沈衰する。諸君はそのいずれを選ぼうとも自己の好みに委されたまったくの自由を許されているのである。光となって輝きたい者は笑うがよい、闇の底に沈衰したい者は眉をしかめるがよい。・・・・・谷口雅春
 2010年 5月10日(月)  くもり
 この仕事は合うとか合わないとかっていう若い人の言い分を聞くと、つい言いたくなるんです。仕事っていうのは合う合わないじゃなく、こっちから努力して合わせていくものだって。・・・・・小野二郎(すきやばし次郎主人・最高齢の三ツ星シェフ)
 2010年 5月 9日(日)  晴れ
 人間、生まれたままの顔で死ぬのは恥ずべきことだ。・・・・・・森鴎外
 2010年 5月 8日(土)  晴れ
 春植えて秋のみのりを願ふ身は  いく世経るとも安き楽しさ・・・・・二宮尊徳
 2010年 5月 7日(金)  雨
 私たちの行なっている活動は、非常にシンプルです。自然、すなわち真理は、非常に単純明快です。世の中は、それをとにかく難しくしすぎています。そしていつの間にか難しいことが高度なことだと錯覚し始めました。借りたお金は返す。そんな当たり前のことに、どうして難しい理屈がいりますか。世の銀行はそれを極めて難しい仕組みにして、顧客を振り回している。現代社会のおおきな間違いと言えるのではないでしょうか。・・・・・ムハマド・ユヌス(グラミン銀行総裁)
 2010年 5月 6日(木)  晴れ
 『新平家物語』を完結し、子供たちの成長を見届けたら、路地裏にひっこむね。そして、妻と二人で植木鉢に水をやったりして暮らすよ。それを考えると、今から心がうきうきしてくる。・・・・・吉川英治(作家)
 2010年 5月 5日(水)  晴れ
 人間には誰にも無限の可能性が与えられており、努力さえ傾ければ、幸運の扉が開かれる。そのために何より大切なことは、あくまで自己との約束を守り、一度やろうと決心したことは必ずやりとおし、決して自己を欺かぬことである。これさえできるようになれば、もう人生は自分のものである。・・・・・平澤 興(京都大学元総長)
 2010年 5月 4日(火)  晴れ
 春種を下してより、稲生じて風雨寒暑を凌(しの)ぎて、花咲き実のり、又こきおろして、つきあげ白米となすまで、此の丹精容易ならず実に粉々辛苦なり。其の粒々辛苦の米粒を日々無量に食して命を継ぐ。其の功徳、また無量ならずや。・・・・・二宮尊徳
 2010年 5月 3日(月)  晴れ
 人苟(いやしく)も勇なくんば、仁智(じんち)並びに用をなさざるなり。【人は真の勇気というものがなければ、慈(いつく)しみ、思いやりの心や物事を理解し、是非・善悪を弁別する心を持っていたとしても、何の役にも立たない。】・・・・・吉田松陰
 2010年 5月 2日(日)  晴れ
 吾(わ)れ盛強(せいきょう)を勉めずして人の衰弱を願う。是れ今人(こんじん)の見(けん)なり。悲しいかな、悲しいかな。【自分の意気を盛んとし、精神を強化せずして、他人の衰え、弱化を願う。これは今の人々の考え方である。悲しいことである。悲しいことである。】・・・・・吉田松陰
 2010年 5月 1日(土)  晴れ
 昔の木の実、今の大木、今の木の実、後世の大木なる事を、能々(よくよく)弁(わきま)えて大を羨(うらや)まず、小を恥じず、速やかならん事を欲せず、日夜怠らず勤むるを肝要とす。/「むかし蒔(ま)く木の実大木と成りにけり、今蒔く木の実後の大木ぞ」・・・・・・二宮尊徳

2010年 4月


 2010年 4月30日(金)  くもり 
 周囲と比較するから些細なことで一喜一憂するし、子供も萎縮してしまいます。第一、それでは子育ては楽しくありません。母親が自分を犠牲にして子育てをしている、自分がいることで苦しんでいるという雰囲気は必ず子供に伝わり、気持を暗くします。だから、私はできるだけ自分が無理をしないでやってきたつもりです。・・・・・辻井いつ子(全盲のピアニスト・辻井伸行氏の母)
 2010年 4月29日(木)  雨のちくもり
 若いときは間違ったことをしても親も先生も先輩もいる。年をとったら自分で厳しくしないと堕落する。だから私は何年か前から、無理をしない、無駄をしない、不精(ぶしょう)をしない、という「三しない」を心がけているんです。・・・・・松原泰道
 2010年 4月28日(水)  雨のち晴れ
 一番とは一人のみ達し得るの座なり/一流とはすべての人の至り得るところなり【一番になるには、他との競争がつきものです。しかし、一流になるのに他との競争は必要ありません。一流は、過程を大事にする生き方です。】・・・・・毛涯章平(けがいしょうへい・元豊丘村教育委員長)
 2010年 4月27日(火)  くもり 風強し
 耐えるということが大切なんです。その耐えることが重なっていくことによって、だんだん心が成長していきますから。いまはその耐えるということができないから、感情のままに行ってしまう。・・・・・松原泰道
 2010年 4月26日(月)  晴れ
 豊かな暮らしとは、丁寧に生きること。・・・・・花森安治(「暮らしの手帖」創刊編集長)
 2010年 4月25日(日)  晴れ
 子路(しろ)政(まつりごと)を問う。子曰く、之(これ)に先(さき)んじ之に労(ろう)すと。益(えき)を請(こ)う。曰く、倦(う)むことなかれ。【子路が政治の要(かなめ)について質問した時、孔子は「人の先頭に立って行動し、労を惜しまないことだ」と答えた。「ただそれだけですか」と尋ねると「ただそれだけのことを飽きずに、続けることだ」と。】・・・・・論語
 2010年 4月24日(土)  晴れ
 経営の目的についての正しい定義は『顧客の創造と、維持である』(顧客の満足がなければ、顧客を創造することはできませんし、顧客を維持することもできない)・・・・・P・F・ドラッカー
 2010年 4月23日(金)  雨のち晴れ
 私が考える企業の責任というのは、一番が社員に対する教育責任です。二番目はメンテナンス責任。そして三つ目が販売責任です。この順序でやっていれば、自ずとシェアは守れます。・・・・・相澤賢二(ホンダクリオ新神奈川社長)
 2010年 4月22日(木)  雨
 人間の本性だけを考えてみても、悪い行為というのは、神によって禁じられているから有害なのではなく、有害であるから禁じられているのであり、したがって来世はもとより、現世においても、幸福になりたいと願う人間にとって、徳を積むということは例外なしに自分の利益につながることなのである。・・・・・ベンジャミン・フランクリン
 2010年 4月21日(水)  雨のちくもり
 会社は自分の力で作っているのではなく、世間さまに作っていただいているのですよ・・・・・駒井健一郎(日立製作所元社長)
 2010年 4月20日(火)  くもりのち雨
 人生を商売にたとえてみると、すべて仕入れと出荷から成り立っている。そこで問題となるのは、仕入れであり、その有力な仕入先が読書である。人生の仕入れは、忙しい時の方が上手くできる。例えば読書を例に取ってみた場合、忙しい中を無理に時間を作りわずかな時間に何かを?んでやるぞと目を爛々と輝かせ、鋭い視線で本に襲いかかる方が得るところが多い。逆にただ何となく暇だから読んでいる読書というのは、ほとんど得るところがない。・・・・・谷沢永一(作家)
 2010年 4月19日(月)  晴れ
 自分のおしゃれをする、身だしなみをととのえるということは、鏡を見て、本当に他人の目でもって自分の顔だの身体だのを観察して、ああ、自分はこういう顔なんだ、こういう身体なんだ、これだったら何がいいんだということを客観的に判断できるようになることが、やはりおしゃれの真髄なんだ。・・・・・池波正太郎『男の作法』
 2010年 4月18日(日)  晴れ
 自由には責任が伴うし、権利を行使するには義務を果たす必要がある。若者に迎合する必要はありません。それよりも、どうすれば自分のいいたいことが相手に伝わるか。受け入れられやすいコミュニケーションの方法を考えるべきでしょう。・・・・・中田宏(元横浜市長)1964年生まれ
 2010年 4月17日(土)  くもりのち雨
  商業は目先の利害ではなく、もっと長い目で見るべきものです。経済にも形而上的な精神や哲学が必要です。それがあって物を売ったりつくったりして初めて、世界の需要に耐えられるのでないか。・・・・・・司馬遼太郎
 2010年 4月16日(金)  くもりのち雨
 半端なもの同士でもお互い認め合い、補い合って仲良くやっていけば、仕事はやっていけるものだ。世の中に完全な人間などいるものではない。自分の足りないもの、できないところをまわりの人に助けてもらうと同時に自分の得意なところは惜しみなく使ってもらうのが、共同組織のよい点で大切なところだと思う。『人間の和』がなければ企業という集団の発展はおろか、維持さえもできないことを十分認識してほしい。・・・・・・本田宗一郎
 2010年 4月15日(木)  くもり
 貧しければ、何をいただいてもありがたいという気持になる。しかし、貧しさをしらなかったら"なんやこんなもの”と軽くあしらってしまう。そういう増上慢(ぞうじょうまん)になったらいけない。・・・・・後藤瑞巌(ずいがん)老師(大徳寺)
 2010年 4月14日(水)  くもり
 人間は群れの動物であると言う事が実感としてわかった。圧倒的多数の既成の群れの中に、少数という受身の立場で新入りするとき、群れの磁場の中で磁気を受け、群れに共通する法則だけでなく、いつのまにか呼吸の仕方まで見につけてしまう習性がある。・・・・・司馬遼太郎
 2010年 4月13日(火)  くもり時々雨
 家はもらぬほど、食事は飢えぬほどにてたる事なり。これ仏の教え、茶の湯の本意なり。水を運び、薪(たきぎ)をとり、湯を沸かし、茶をたてて、仏にそなへ人にもほどこし、吾(われ)ものむ。花をたて香をたく。みなみな仏祖の行ひのあとを学ぶなり。・・・・・千 利休『南方録』
 2010年 4月12日(月)  雨
 やっぱり一番じゃなきゃダメですね。一番じゃないと、情報も人も集まりません。「須(すべか)らく第一等をもって志となすべし」ですね。・・・・・内田勝規(日本一の物産展・東武百貨店のカリスマバイヤー)
 2010年 4月11日(日)  雨
 日本人の感覚ではサービスは無料なのが当たり前です。だから、サービスこそが強みなのに収益源にできなかった。それに効率性という視点に欠ける。・・・・・柳井正(ファーストリテイリングCEO)
 2010年 4月10日(土)  晴れ
 「心はどこにあるのか。それは相手との関係にある。」【将来こうなったらどうしようか、昔のあの出来事は失敗だったとか、心とは自分を苦しめ悩ますものだと思っていたのが、そうではないんです。いま、相対する人や物との間にあるんだと気づいたのです。】・・・・・中村桂子(JT生命誌研究館館長)
 2010年 4月 9日(金)  晴れ
 人間は傍目(はため)を気にしなかったら駄目になってしまいます。傍目を気にすることで、辛うじて自分を維持できておるんです。・・・・・・板橋興宗(御誕生寺住職)
 2010年 4月 8日(木)  晴れ
 「人生はマラソンの如し」マラソンの走者は各工程に全力を尽すが、最大の見せ場はグランドに入ってからの数百メートル、そこに死力を尽すというわけです。つまり人生は年を取ってからが勝負なのです。・・・・・森信三
 2010年 4月 7日(水)  小雨
 徳は量によって進み、量は識(しき)によって長ず。【徳は人の度量(他人をよく受け入れる心)によって向上し、度量は見識に従って成長するものだ。自分の徳を厚くするためには、それを支える度量を広くし、その度量を裏付ける見識を高めなければならない】・・・・・菜根譚
 2010年 4月 6日(火)  晴れ
 目の前のお客様との出会いは地球始まって以来の一刻一刻なんです。自分の人生がその一瞬に集約されているわけです。その縁を「有り難し」「ありがとさん」の思いで大事にしていったら、お客様や社員の表情も変わっていくと思います。・・・・・板橋興宗(御誕生寺住職)
 2010年 4月 5日(月)  晴れ
 うまく病気を回復するためには、できないことではなく、できることに注目するのが非常に大切。毎日、何かを達成できたことに喜びながら、どれだけうまくできたかにだけ焦点を絞り続けることが大切です。・・・・・ジル・ボルト・テイラー(女性神経解剖学者)
 2010年 4月 4日(日)  晴れ
 序詩・・・・・坂村真民

 花咲けば 共に眺めん
 実熟せば 共に食べん
 悲喜分かち 共に生きん
 2010年 4月 3日(土)  晴れ時々雨
 私はいろんな店を見てきた結果、繁盛している店には一つの共通点があることに気がつきました。繁盛している店は、働いている人が明るい。そしてどうしたらお客様に喜んでもらえるかを常に考え、それが売り場に置いて具体的に実行されている。一言で言えば、従業員一人ひとりに「商人魂」があるんです。・・・・・大久保恒夫(成城石井社長)
 2010年 4月 2日(金)  晴れ
平澤興(故京都大学総長)
 今日もよし
 明日もまた良し
 あさっても
 よしよしよしと
 暮らす一日
 2010年 4月 1日(木)  くもりのち雨
 大切なことは、日々の作業の中で気になることがあればすぐに改善する。気づいたらすぐに着手することが、運やチャンスをつかむ大きな秘訣です。多くの人は、運やチャンスが巡ってきても気づかないのです。しかし、日頃から3S(整理・整頓・清掃)活動を通じて場を整え、常に問題意識をもっていれば、巡ってきた運にすぐ気づくのです。・・・・・古芝保治(“ゴミゼロ化”で視察が相次ぐ町工場)

2010年 3月


 2010年 3月31日(水)  晴れ
 現代人は自分自身を知らない。両親も教育者もその青年について、当人と同じように無智である。子供たち個々の性格をどうやって探り出すべきか分らない。そこで、子供たちを規格化しようと努力する。すべての人間はそれぞれ異なっているという事実を無視している。大部分の人は自分の適性に気づいていない。しかし、誰でもが何でもできるわけではない。自分の性格によって、各個人には適応しやすいタイプの仕事や生き方がある。成功と幸福は、自分が環境に合っているかどうかにかかっている。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2010年 3月30日(火)  晴れ
 いつも喜んでいると、周りのみんなが何でもやってくれます。だから私は、運がいいというのはそういう素直さ、かわいがられる要素を持っているということが大事だと思います。・・・・・横内祐一郎(フジゲン会長)
 2010年 3月29日(月)  雨
 40億年前に最初に誕生した生命体は、バクテリアから現在の人間に化けた。そこにあったのは進化というメカニズムです。生命体には自己を増やす増殖と自己を変える進化の二つのメカニズムがあって、増殖だけなら1つの種が生き残るだけ。つまりバクテリアはずっとバクテリアのまま。しかしここに進化のメカニズムがあるから、バクテリアが人間に変わることができた。増殖でも進化でもカギは「交配」。交配によって種は増殖し、ある組み合わせで突然変異が起こって進化につながる。・・・・・孫正義(ソフトバンク社長)
 2010年 3月28日(日)  くもり
 弱さと悪と愚かさとは互いに関連している。けだし弱さとは一種の悪であって、弱き善人では駄目である。・・・・・森信三
 2010年 3月27日(土)  晴れ
 無理な人脈づくりは意味がない。まず自分自身を磨くことが大切。相手にメリットを与えることができなければ、相手からなにも得ることはできない。・・・・・渡邉美樹(ワタミグループ会長)
 2010年 3月26日(金)  雨
 とても寒い一日。明日の記念植樹の準備・金沢への職場訪問・個人邸の作庭・・・・・等、時間に追われる・・・・・

 心が貧しければ道は見えない。見えなければ善もなく礼も無い。だからやがて他人を妬(ねた)み、ひがみなどして悪いのは世の中の所為(せい)とする。己を顧みないからである。・・・・・副島種臣(そえじまたねおみ)
 2010年 3月25日(木)  雨
 高いレベルで生きている人ほど、「幸せ感度」が高いんですよね。何でもありがたいと感じられるからこそ、小さな危険信号にもすぐに気がついて、「これを通して自分に何かを教えてくれているんだ。こんなに早くに気がついてよかった」と思えるんです。・・・・・浅見帆帆子(作家・エッセイスト)
 2010年 3月24日(水)  雨
 住宅産業の別名は「クレーム産業」。それくらい顧客からのクレームがついて回る。だが、そのクレームから逃げないことが大事です。・・・・・吉村孝文(創建社長)
 2010年 3月23日(火)  くもり
 企業の職場には「業務支援」「内省支援」「精神支援」という3つの支援が存在しています。精神支援とは、息抜きや安らぎを与えてもらうこと。業務支援は、業務に必要な知識やスキルを提供してもらったり、業務をスムーズに進められるように取り計らってもらうこと。そして内省支援は、自分自身を振り返るきっかけを与えてもらうことです。この内省支援だけは職場にかかわるすべての人から提供してもらえます。ですから、3つの支援の中で最も強力です。・・・・・松尾睦(神戸大学教授)
 2010年 3月22日(月)  晴れ
 行動となって現れないような思考は無用であり、時には有害でさえある。・・・・・堤康次郎(西部グループ創業者)
 2010年 3月21日(日)  雨(暴風雨)
 『新約聖書』マタイの福音書に「さばいてはいけません。さばかれないためです」という一節があります。この言葉には「人を『神』にしてはいけない」「人におもねってはいけない」という意味が含まれています。人を神とすれば、その人に隷属し、利用されるだけになってしまう。・・・・・飯島延浩(山崎製パン社長)
 2010年 3月20日(土)  晴れ
 人のせいにすればするほど、自分のエネルギーは失われていきます。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2010年 3月19日(金)  晴れ
 子、四(し)を絶つ。意(い)するなく、必(ひっ)するなく、固なるなく、我(が)なるなし。【孔子は4つの勿(なか)れを守った。意地にならぬ、執念しない、かたくなにならぬ、我を張らぬ。】・・・・・人間は自分自身の判断力を持たなければ成らないが、その判断力に対して、いつでも事実に照らして修正を加えるという融通のきく心構えを失ってはいけない。・・・・・孔子『論語』
 2010年 3月18日(木)  晴れ
 個人の死ぬ事は自然は知っているのだ。ただ生きられるだけ生かして、その人の真価を出来るだけ地上に吐き出させたがっているのだ。この地上でなすべきことを出来るだけさせたがっているのだ。・・・・・武者小路実篤
 2010年 3月17日(水)  くもり時々雪
 本当の素直というのは、悪いもの、違和感を感じるものに真正面からきっちり対抗できる人です。ただ何でも言う事を聞けばいいと言うものではありません。・・・・・桜井章一(雀鬼)
 2010年 3月16日(火)  雨
 葉公(しょうこう)、孔子に語りて曰く、吾が黨(とう)に直躬(ちょくきゅう)なる者あり。その父、羊をぬすむ。而(しこう)して子、これを證(しょう)せり。孔子曰く。吾が黨(とう)の直き者はこれに異なり。父は子のために隠し、子は父のために隠す。直きことその中にあり。【葉公が孔子に話した。私の領内に正直で名を取った者があって、その父が羊を盗んだ時に、子供がその事実を讒言しました。孔子曰く、私の領内の正直者はそれとは全く違います。子に悪い点があれば父が隠してやり、父に悪い点があれば子が隠してやります。それが自然の性質に正直に従った行為というべきです。】・・・・・孔子『論語』  「正義の倫理」は対立を生み、[直の倫理」は両方が成り立つように考える。
 2010年 3月15日(月)  くもり 風強し
 弱い人間は、優しくありえない。ぼくはそう思うね。キミは、弱さをやさしさで隠しているというけれど、もしほんとうに隠し切ることができるんだったら、それは強さだよ。・・・・・岡本太郎
 2010年 3月14日(日)  晴れ
 多く言うまでもなく、たとえば立派な建築物をつくろうには、まず、完全な設計が必要であります。/と同様に、我が人生をつくろうには、その人生設計の中から余計なものを、きれいに取り除かないとだめなんです。犬小屋みたいな設計を描いて、高層な邸宅なんかできるはずがない。・・・・・中村天風
 2010年 3月13日(土)  雨
 夫婦のうち人間として偉いほうが、相手をコトバによって直そうとしないで、相手の不完全さをそのまま黙って背負ってゆく。夫婦関係というものは、結局どちらかが、こうした心の態度を確立する外ないようですね。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2010年 3月12日(金)  晴れ
 人間の幸せを高めていくためには、まず人間が人間を知ることが大切だと思う。言い換えれば、人間とはどういうものであり、どういう歩み方をすべきであるかという正しい人間観を持つということである。そうした人間に対する正しい認識を欠いたならば、いかに努力を重ねても、それは往々にしてみのり少ないものになってしまい、時にはかえって人間自身を苦しめることにもなりかねない。・・・・・松下幸之助
 2010年 3月11日(木)  晴れ
 実に映像というのは、どないでも映るわけです。見る側としては、そのへんの真実を見極めなければいけない。テレビに映ってるのがすべてだというふうに思ってしまうのは大きな間違いのもとです。あくまで、自分の目で、自分の足で確認していきながら、人生を生き抜いていくのが一番いいんではないかと、私はこういうふうに思っております。・・・・・桂文珍『落語的学問のすすめ』
 2010年 3月10日(水)  雨時々雪
 大事をなさんと欲せば、小さなる事を、怠らず勤(いそし)むべし。小積もりて大となればなり。凡(およ)そ小人の常、大なる事を欲して、小なる事を怠り、出来難き事を憂いて、出来易き事を勤めず。それゆえ、終に大なる事あたはず。それ大は小の積んで大となる事を知らぬ故なり。・・・・・二宮尊徳
 2010年 3月 9日(火)  雪
 いま既にもらっているものに感謝の気持ちを抱けないと、次のものはもらえないんですよ。レストランに行っても、いま目の前にある食事に手もつけず、「次の食事をください」「次の皿を運んでください」と言ったら、「何だろう、この人」を思いますね。・・・・・和田裕美(ペリエ代表取締役)
 2010年 3月 8日(月)  くもり
 失敗はいくらやっても成功にならない。成功の母はあくまでも成功だ、というのが私の考えなんです。そこで社員には「うまくいかなかったとしても、失敗と思うな。小さな成功だったと思うようにしよう」と言っています。・・・・・鈴木茂晴(大和証券グループ本社社長)
 2010年 3月 7日(日)  雨
 コップの口が下向きになっていたのでは水を注ぐことができません。上向きにすることで入っていきます。子どもの我(が)を取り、上向きのコップのように前向きで素直な心を養うのが、挨拶と「ハイ」の返事なのです。・・・・森信三
 2010年 3月 6日(土)  雨
 世の中で人の言うとおりに生きるのは易しい。独りのときに自分の意のままに生きるのは簡単だ。しかし偉大な人間は、群衆の只中で完璧な優しさを保ちながら、一人のときの意志を貫くのだ。・・・・・・・・・・ラルフ・ウォルド・エマーソン
 2010年 3月 5日(金)  くもり
 ものを考えるという作業は、人間なら誰もが一応のことはやっている。そこに凡人と非凡な思考力の持ち主との差ができるのは、もうこれ以上考えても何も出て来ないというところで、とどまってしまうか突破するかというそれだけの違いのためである・・・・・堀絋絃一(ボストンコンサルティング社長)
 2010年 3月 4日(木)  くもり
 私は、会社というのは家族であるべきだと考えています。家族はただ楽しいだけでは成り立ちません。やはり苦しいこと、楽しいことを共有しながら、皆で力を合わせ道をひらいていく。そのことを通じて、社会的に価値ある会社、社会的に貢献できる会社を目指していきたいです。・・・・・相澤賢二(ホンダクリオ新神奈川会長)

 会社を家族のようにもっていくことのむつかしさ・・・・・・・
 2010年 3月 3日(水)  くもり
 サラリーマンというのはしばしば職場が変わります。皆結構、抵抗感があるんです。だけど、好奇心を持っていますと、まったく抵抗感がないんです。「次は何をやらせてもらえるんだろう、何を勉強できるんだろう」というふうに受け止められるんです。『好奇心こそエネルギー』です。・・・・・町田勝彦(シャープ会長)
 2010年 3月 2日(火)  くもりのち雨
 傷つきやすい人間ほど、複雑な鎧帷子を身につけるものだ。そして往々にこの鎖帷子が自分の肌を傷つけてしまう。・・・・・三島由紀夫
 2010年 3月 1日(月)  くもりのち雨
 陽気になる秘訣は、明日はきっと良くなる、と思いこんで暮らすことです。・・・・・司馬遼太郎

2010年 2月


2010年 2月28日(日)  雨
 現代は人情蔑視の時代であるから、人間という生きものは情智ともにそなわってこそ人となるべきことを忘れている。情の裏うちなくしては智性おのずから鈍磨することに気づかなくなってきつつある。・・・・・池波正太郎『鬼平犯科帳』
 2010年 2月27日(土)  雨のちくもり
 私がいま社員に言っているのは、最大のサービスとは、君の人格を上げることだ、ということなのです。人格が低い人間は、何をやっても駄目なのです。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2010年 2月26日(金)  くもり時々雨
 何か特別なことをしてきたわけではありません。ただお客様の信頼を得るための地道な努力をしてきただけです。・・・・・矢入一男(ヤイリギター社長)
 2010年 2月25日(木)  晴れ
 多勢の官僚が、「食べていくため」には、仕事を与えなくてはならない。仕事をあたえるために、むだな仕事をつくる。そうしないと、官僚自身の体面をたもつことができぬし、給料を出す理由も見つからなくなってくる。・・・・・池波正太郎『闇の狩人』
 2010年 2月24日(水)  晴れ
 これを知る者はこれを好む者にしかず、これを好む者はこれを楽しむ者にしかず【知ることは大前提で大切だけど、知るだけでは行動に移らない。好きなら行動には移せるが、でも好きだけなら壁にぶつかって挫折するかもしれない。だが楽しい心を持てば、壁にぶつかっても常に前に進むことができる・・・・・まさに人生は自分が楽しむためにある】・・・・・渋沢栄一(日本資本主義の父、設立に関係した会社500社あまり)『論語講義』
 2010年 2月23日(火)  晴れ
 社員の意識を改革をしようと思えば、まずトップが変わらなきゃダメです。周りを変えようと思えば、まず自分が変わるんです。そしてお客様の声に毎日毎日耳を傾け続けた。それが改革の出発点です。・・・・・宮端清次(はとバス元社長)
 2010年 2月22日(月)  晴れ
 一番とは一人のみ達し得るの座なり/一流とはすべての人の至り得るところなり【一番になるには、他との競争がつきものです。しかし、一流になるのに他との競争は必要ありません。一流は、過程を大事にする生き方です。】・・・・・毛涯章平(けがいしょうへい・元豊丘村教育委員長)
 2010年 2月21日(日)  晴れ
 逆境というのは、神様が与えてくれた宿題だと思うんです。神様はその人に解けない宿題は、絶対に与えないんですよ。問題が大きければ大きいほど、苦しみが深ければ深いほど、神様から自分に与えられた期待も大きいわけだから、その期待に応えるように努力をしていくことが大切です。・・・・・松久信幸(オーナーシェフ)
 2010年 2月20日(土)  くもり
 3月3日の雛(ひな)節句から仲秋8月15日まで、江戸の人々はハマグリ、アサリを口にしない。それは、春から夏にかけてが、この貝類の産卵期にあたるからだ。現代では、食物に対する人間の、そうしたこころづかいが絶えて久しい。・・・・・・池波正太郎『剣客商売4巻』
 2010年 2月19日(金)  くもり
 機械文明生産過多の現代生活は、既に人生から「有り難い」の感情を奪い去りつつあるかの観さえある。此の傾向の至極する所は人生の本質を闘争と見る人生観であって、現にかかる人生歴史観が抱かれつつある。・・・・・西晋一郎
 2010年 2月18日(木)  くもり
 真に意義ある人生を送ろうとするなら、人並みの生き方をしているだけではいけないでしょう。それには、少なくとも人の一倍半は働いて、しかも報酬は、普通の人の二割減くらいでも満足しようという基準を打ち立てることです。・・・・・森信三『修身教授録』
 2010年 2月17日(水)  雪のちくもり
 仕事の「仕」にも「事」にも、仕えるという意味があります。仕事はするのではなく、させてもらうもの。仕え切る心で臨まなければ、いつまでも自分が何者かは見えてきません。「本当の居場所はここではない」と現実から目を背けたり、「自分探し」という甘い言葉に逃げ込んでしまうのではなく、心底から「仕え切る」という覚悟ができた時に、初めて運命は回転していくような気がします。・・・・・越智直正(タピオ社長)
 2010年 2月16日(火)  くもりのち雪
 会社というのはそもそも、公的な存在です。つまりは社会に貢献できなければ存在する意味がない。貢献できるからこそ、成長が可能になる。・・・・・柳井正(ファーストリテイリングCEO)
 2010年 2月15日(月)  くもり
 能(よ)く人を容(い)るる者にして、而(しか)る後以て人を責むべし。人も亦(また)其の責を受く。人を容るること能(あた)わざる者は人を責むること能わず。人も亦其の責を受けず。【人を寛容に受け入れる度量の持ち主であって、初めて人の欠点を責めることができる。そういう人の言葉ならば、責められる人もその責を受け入れる。/人を受け入れる度量のない者は、他人の欠点を責める資格はない。たとえ責めたとしても、責められた人はそれを受けつけないものである。】・・・・・佐藤一斎
 2010年 2月14日(日)  晴れ
 自分は運に恵まれないという人はたくさんいるけれども、本当は運というのは誰にも平等に巡ってきているんですよ。その運を掴むか、逃すかという差があるだけでね。ですから素晴らしい人に会っても、その人に惚れ込んで勉強する人と、会ってお茶を飲むだけですぐ忘れる人では大きな差がついてくる。みんな同じようにチャンスは訪れているけれども、それを活かしていないだけなんですよ。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2010年 2月13日(土)  雪のちくもり
 石橋を叩いて、石だと分かればすぐ渡れ。立ち止まることこそ悪。・・・・・益本康男(クボタ社長)
 2010年 2月12日(金)  雪
 「驚きを抱く者は幸いである」 ああ素晴らしいと驚く、さすがだと驚く―驚くとは出会った事に対する肯定的評価であり、喜びなのである。その気持を持ち続けている限り、心は老いることはない。・・・・・谷沢永一(作家)
 2010年 2月11日(木)  雨
 今の自分は、10年前に『こうなったらいいな』と思っていた自分。思ってないと、そうはなりませんよね・・・・・三好和義(写真家)
 2010年 2月10日(水)  雨
 そもそも人間の『気品』というものは、いわばその人の背後から射(さ)してくる後光みたいなものでありまして、それは結局その人が他人の見ていないところで、どれほど自己を慎むかどうか、その程度によって光の射し方が違ってくるわけであります。・・・・・森信三『女性のための修身教授録』
 2010年 2月 9日(火)  雨
(ロスアンゼルスオリンピックで金メダルを取った時)火事になろうが爆発が起きようが、審判が一本というまでは1時間でも2時間でもこの手は放さない。放したらもう2度と自分には勝つチャンスがない、そう思いましたね。・・・・・山下泰裕(柔道)
 2010年 2月 8日(月)  曇りのち雨
 不祥事を防ごうと、企業を細かいルールでがんじがらめに縛ろうとするのは、日本だけでなく世界中の趨勢です。でもそれ以前に、「人間として何が正しくて何が正しくないのか」をリーダーが示し、その価値観を社内で共有しなければ、どんな規則や制度も機能しません。・・・・・稲盛和夫(京セラ名誉会長)
 2010年 2月 7日(日)  晴れ
 インターネットで得た知識は、本から得る知識と違う?両方(インターネット・書物)のよい所を自分なりに判断して吸収・・・・・
 2010年 2月 6日(土)  雪
 デザインに必要なピースはほとんど自分の中にある。それらを抽出して適所に置くと、最後の一個が浮かび上がる。このイメージを寸分たがわぬ形に製作した時、新しい価値が生まれる。・・・・・深沢直人(人気工業デザイナー)
 2010年 2月 5日(金)  雪
 不平は人間にとっても、国家にとっても、進歩の第一段階である。・・・・・ワイルド(イギリスの小説家) 
 2010年 2月 4日(木)  雪
 結局、成功するために何が必要かと考えてみると、自分が夢中になれることを仕事にするか、与えられた仕事に夢中になるか、しかないんです。大多数の人は後者でしょうから、やはり自分で努力して仕事に喜びや楽しみを見出したり、会社を好きになることがまず必要です。・・・・・林野宏(クレディセゾン社長)
 2010年 2月 3日(水)  雪
 私は、どうも日本人自体が甘えの構造の中にどっぷりつかっているのではないかという気がしてなりません。お隣の韓国に行きますと、若い人には軍隊に行かなきゃならない義務がある。大学で講義をしていても、日本の若い人と違って目がしっかりしています。・・・・・千 玄室(茶道裏千家前家元)
 2010年 2月 2日(火)  くもり時々雨
 きれいになった自分をどう生かしていくのか。本当に大切なのは、なんのためにきれいになりたいのかということです。みんな、持って生まれた「自分」を生かしたいと思っている。健康できれいという状態だったら、自分に自信を持って、人生をつくっていく力になります。・・・・・今野華都子『運命を変える言葉』
 2010年 2月 1日(月)  くもり
 一掴一掌血(いっかくいちしょうけつ)・一棒一条痕(いちぼういちじょうこん)・・・・・人間は一つの問題を把握したり、経験したりする時には、ふらふらした気持ちでは駄目で、一度握ったら手形の血痕がつくくらいの、一本打ち込んだら生涯傷跡が残るくらいの、真剣で気合のこもった、生命を懸けた取り組み方をしなければならない。・・・・・王陽明

2010年 1月


 2010年 1月31日(日)  くもり
 『小局着眼大局着手』・・・・・囲碁の格言「大局着眼小局着手(全体をみながら部分ごとに手を打っていく)」をもとに考案した造語。企業経営の場合、まず細部の変化を見逃さない「小局着眼」が大事であり、経営環境の変化が激しい時代に求められるのは、小局着眼で小さな変化を発見した後は、大局着手で会社をあげて一気に手を打たねばならない。・・・・・福田泰弘(トッパン・ファームズ会長)
 2010年 1月30日(土)  くもり
 人はとかく物事を悲観的に考えますが、悲観論で成功した例がどれだけありますか?どうせやるなら楽観論って、答えは見えています。・・・・・高橋基人(ダイキン工業営業部長)
 2010年 1月29日(金)  雨のちくもり
 人間の力は、全部出し切らないと増えない。だから、余すことなく使わなければいかないのだ。出し切らずに溜めたら逆に減ってしまうんだ。それがお金と違うところだ。・・・・・山口良治先生(元伏見高校ラグビー部監督)
 2010年 1月28日(木)  雨
 もしたまたま道徳論を書かなければならないようなことがあれば、私は上機嫌を義務の第一位におきます。これこそ、贈ったり、もらったりすべきものだろう。これこそ、世の人すべてを、そしてなによりもまず贈り主を豊かにする真の礼儀である。これこそ、交換によって増大する宝物である。路上でも、電車のなかでも、新聞を売っているキオスクにでも、まき散らすことができる。そうしたからといって、微塵(みじん)も失うことはあるまい。・・・・・アラン『幸福論』
 2010年 1月27日(水)  晴れ
 好きな人とだけ付き合っていては、自分を鍛錬できません。人間は自分を鍛錬するために生きているし、そのために仕事をするべきだと思っています。・・・・・日野佳恵子(かえこ=ハー・ストーリィ代表)
 2010年 1月26日(火)  くもりのち晴れ
 大半の人は人間の能力を頭の良し悪しだと考えてしまいがちなんですが、そんなことは全然関係がない。僕が思うに能力とは、目標を達成するために「情熱を持続させる力」なんです。・・・・・林野宏(クレディセゾン社長)
 2010年 1月25日(月)  くもりのち雨
 やはりこの地球上に百五十億人もの人間は生きられるはずがありませんから、これからどんどん縮小均衡に入って、質素の時代になると思います。質素になれば、心の喜びというものが重視されるようになります。「素にありて贅(ぜい)を知る」という言葉がありますが、これからの日本はそういうスタンスで道をひらいていくべきだと思います。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2010年 1月24日(日)  くもり
 口の人になりなさんな。心の人になりなさいね・・・・・岡上菊枝(明治・大正・昭和期の社会事業家)
 2010年 1月23日(土)  
 これからの時代の軸足は文化力です。文化とは生き方のことです。一人ひとりの生き方が問われています。社会の三大価値は真・善・美です。環境について「環境は真か偽か」を問うても意味がありません。「環境は美か醜か」だけに意味があります。環境時代における価値は、美ということです。今までの社会は力の文明でした。力の文明は外に向かう。しかし、これからの文明は「美の文明」になる。美は引きつけます。引きつける力、魅力が文化力です。人の生き方に「花」があること、また環境と調和した技術や製品は魅力的であり、廃棄物を少なくする循環型の社会は美しい。つまり美を価値の軸足にした文明、それが文化力に軸足を置くということです。・・・・・川勝平太(静岡文化芸術大学学長)
 2010年 1月22日(金)  晴れ
 誰か汝(なんじ)に水一杯を与えんに、汝また之(これ)に水の一杯を報(むく)いんは、これなんらの徳にもあらず。真の徳は邪(じゃ)に報いるに善を以(もっ)てするにあり。・・・・・ガンジー
 2010年 1月21日(木)  晴れ
 明日の早朝から、熱海にて造園技能士の講師用の講習会が始まるので、前泊に車で・・・・途中、愛知の岡崎で灯篭を見て午後4時に到着。

 自分が一番満足できるのは、努力をした時です。努力したことで後悔することは、人生の中で絶対にないと思う。・・・・・渡辺公二(西脇工業高等学校陸上部監督)
 2010年 1月20日(水)  晴れ
 真に大志(だいし)ある者は、克(よ)く小物(しょうぶつ)を勤め、真に遠慮ある者は、細事(さいじ)を忽(ゆるが)せにせず。【真に大志を抱く者は、小さな事柄でも一所懸命に勤め、また真に遠大なる考えを抱いている者は、些細な事柄もゆるがせにしない。】・・・・・佐藤一斎
 2010年 1月19日(火)  晴れ
 経済という花は道徳という土なくして咲かないのです。その土が肥沃(ひよく)なほど、美しく大きく花を咲かせます。・・・・・日下公人(社会貢献支援財団会長)
 2010年 1月18日(月)  くもり時々晴れ
 安岡先生(故安岡正篤)による健康の定義というのは、欲望を持っていて、しかしその欲望に抑制が利いている人、自制力が働いている人なんだと。私はこれがすごく印象に残っているんです。まず進歩成長しようという欲望がないと駄目なんですね。だけどそれを抑制できなければ健康じゃない。・・・・・教土文夫(すどふみお=JFEホールディングス社長・富山出身)
 2010年 1月17日(日)  くもり時々晴れ
 北海道の旭山動物園が廃園の危機から日本一の人気動物園になりました。あれは単に動物の展示方法を工夫しただけじゃなく、エサを極端に減らして競争して探させるようにしたんです。そうしたら目付きや敏捷性が変わってきた。そこで初めてお客さんは本物の動物を見ることができたんです。・・・・・山田豊文(杏林予防医学研究所所長)
 2010年 1月16日(土)  晴れ
 花、たけなわなれば則(すなわ)ち落ち、日、中(ちゅう)すれば則ちかたむく。人、壮(そう)なれば則ち老(お)ゆ。百年の間、黽(びん)勉(べん)の急(きゅう)ありて游(ゆう)優(ゆう)の暇(いとま)なし。【花は満開となれば、やがて落ちる。太陽は南中(なんちゅう)すれば、やがてかげりはじめる。人は壮年を迎えれば、やがて老いていく、。百年の間、必死で勉強すべきであり、ゆったりとくつろぐ暇などはない。】・・・・・吉田松陰
 2010年 1月15日(金)  雪
 一生の間に、将来に関して一時的不安を感じたことは何度もあるが、すぐれた喜劇がすべての問題を解決するという信念だけは、一度も揺らいだことはなかった・・・・・チャップリン
 2010年 1月14日(木)  雪
 ソクラテスの「無知の知」。知らないということは決して恥ずかしいことではない。何を知らないかを分かっていれば、知っている人に聞けばいいのです。・・・・・大見英明(コープさっぽろ理事長)
 2010年 1月13日(水)  くもりのち雪
 当社は、繊維という業界の範疇にとどまるつもりはありません。消費者のお財布の中身は限られている。それを自動車会社が取るのか、アパレルが取るのか、より魅力的な商品を提供できた者が勝つのです。・・・・・柳井正(ファーストリテイリングCEO)

 とても寒い一日に・・・・・今日から明日にかけて大雪の予報が・・・・・・・・もうそろそろ、雪はいいのだが?
 2010年 1月12日(火)  くもり時々雨
 儲けはあとからついてくる(まず、設けようとは思わない。いい計画を立て、いい建物を建てる。そうすれば、必ず社会に受け入れられ、結果として儲かるというのが基本)・・・・・森泰吉郎(森ビル設立)
 2010年 1月11日(月)  くもり時々晴れ
 『心にクエスチョンマークを持て』 人に注意をされた時には「なぜ注意されたのか?」と考える。商品が売れた時には「なぜ買っていただけたのか?」と考える。そうやって絶えず自分の頭で考えていかなければ仕事は進歩していきません。・・・・・中村四郎兵衛(扇四呉服店当主)
 2010年 1月10日(日)  くもり時々雨
 久しぶりに一日休養。読みかけの「街道をゆく7巻」を読了。

 私が、「人生、何が大事ですか」と聞かれたら、「何を求めるか。そして求めたものに一途になるか、ならんか」それだけだと答えます。思うに、私たちの周りには縁はいくらでもあるんです。もうあらゆる縁に包まれていると思ってもいい。ただ、その人の人生に対する燃え方によって、どの縁と結びつくかが変わってくるのではないかなと。中途半端な燃え方の人は中途半端な縁にならざるを得ない。・・・・・板橋興宗(御誕生寺住職)
 2010年 1月 9日(土)  くもり時々雨
 人を責むるなきは、自ら修むるの第一の要道なり【人を責めない。これが自らを修める上で最も大切なことである】・・・・・呂新吾『呻吟語』
 2010年 1月 8日(金)  雪時々晴れ
 「私は自分を取り巻く社会の人に、"持って生まれた自分の個性を発揮して世間から歓迎されるような生き方が最高の行き方だ。いかに個性を発揮しても、世間にご迷惑をかけるような生き方だけはやめて欲しい”と、ことあるごとに話しています」・・・・・越智直正(タピオ社長)
 2010年 1月 7日(木)  雪のち雨
 英語に「candor」という言葉があります。虚心坦懐といった意味です。先入観を持たないと言うことですが、日本に欠けている点です。「この研究者はどの先生の弟子か?どこから来たのか?」とか、そう
いう話になりがちです。米国が世界中の知性を惹きつけてきたのは、「彼はどこの出身だ」というような先入観を持って見ないことも理由の一つです。Candorに加えて必要なのが「taste」です。おいしい料理を食べて味が分かるように、研究内容を見て「これは革新的だ」と理解できないことには始まらない。この2つが評価の質を決める。・・・・・江崎玲於奈(ノーベル物理学賞)
 2010年 1月 6日(水)  雪 風強し
 経営もまた口説きですよ【口説きの眼目は誠実である。雄弁なんて反感を買うだけである。成功した商人は決まって口下手である。】・・・・・大塚正士(まさひと・大塚製薬二代目社長)
 2010年 1月 5日(火)  雨のち雪
 私は優しさについてこう考えているのです。
 例えば、お腹が空いている人におにぎりをもっていってあげる。これは目に見える優しさです。でも私が考えるのは、その人が買うか作るかして、自分の力でおにぎりが食べられるようにしてあげることです。そのためには、ときに厳しいことも言わなくてはいけないし、叱ることもある。もっと言えば、私が死んだ後、あの人から受けた究極の優しさはこういうことだったんだって分かる心をつくってあげたいと思っています。運命を変えるには大きな努力なんて必要ないんです。必要なのは、日常の小さな習慣を積み重ねていくことだけなんですね。・・・・・今野華都子『運命を変える言葉』
 2010年 1月 4日(月)  くもり時々晴れ
 すべての顧客を満足させるたった一つの戦略はありません。ニーズは千差万別です。誰が真の顧客化、自分はどんな価値を提供できるかを見極め、そこから逸脱しないことです。・・・・・柳井正(ファーストリテイリングCEO)
 2010年 1月 3日(日)  くもり時々雪
 経営というのは本当は浮き沈みはない。浮き沈みしているのは経営している人の心が浮き沈みしているのであって、あるべき姿、真理に従えば経営というものは永遠に発展するものです。・・・・・松下幸之助
 2010年 1月 2日(土)  くもり
 経営をしていましたからいろんな出来事がありましたが、人を許すたびにステージが一つ上がったと感じています。・・・・・横内祐一郎(フジゲン会長)
 2010年 1月 1日(金)  雪
 少(わか)くして学べば壮にして為(な)すあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。(佐藤一斎 言志晩録)
 若い者の怠(なま)けて勉学せぬ者をみる程不快なものはない。ろくな者にならぬことは言うまでもないが、まあまあよほどのろくでなしでなければそれ相応の志くらいはあるものである。
 壮年になると、もう学ばぬ、学ぼうとせぬ者が随分多い。生活におわれてだんだん志まで失ってしまうのである。そうすると案外老衰が早く来る。いわゆる若朽(じゃっきゅう)である。よく学ぶ人は老来ますます妙である。ただし学は心性の学を肝腎(かんじん)とする。雑学では駄目である。
 細井平洲(へいしゅう)も敬重した川越在の郷長老、奥貫(おくぬき)友山の歌に「道を聞く夕に死すも可なりとの言葉にすがる老(おい)の日暮し」と。・・・・・安岡正篤
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